■更新履歴
- 2024/2/5(金):2023年4月以降の電気代値上げ / 24年5月使用分までの電気・ガス代補助について追記
電気代高騰の影響で、今後少しでも電気代を抑えたいというご相談が増えています。
そこで今回は、「太陽光発電+蓄電池の導入でどのくらい電気代が変わったのか?」という実際のケースをご紹介したいと思います!
前回ご好評いただいた【光熱費収支表見せます企画】の第二弾!
2021年に太陽光発電+蓄電池を設置された顧客様にご協力いただき、システム設置前後の電気代比較を行ってみました。
今回ご協力いただいたのは、鳥取県境港市のK様(太陽光発電+蓄電池設置)です。
前回の記事では、年間の電気代をもとに【太陽光設置後の効果】のみを見てみましたが、今回はさらにパワーアップ!
太陽光設置前後の電気使用量なども加え、より細かい収支表比較をしてみたいと思います!
目次
鳥取県境港市 K様(太陽光発電+蓄電池設置)
K様は2021年8月に当社で太陽光発電+蓄電池をご契約いただいたお客様です。
太陽光発電導入のきっかけをお伺いしたところ、他社さんから太陽光発電を進める電話がたくさんあったことから、太陽光発電設置についてご検討され始めたそうです。
当社のことはご親族様からのご紹介で知っていただいたとのこと!
またK様のご自宅ではご家族様の人数も多く、さらにオール電化にされているため、毎月の電気代が高いことでお悩みでした。
7人でお住まい、オール電化のご家庭です。
日中はお仕事等でご不在にされている場合が多く、昼間はその他の時間帯に比べて比較的電気の使用量が少ない使い方をされています。
■太陽光パネル:5.964kW
パネルは長州産業社製で、敷地内の離れの屋根に設置しておられます。
■蓄電池:9.8 kWh
長州産業社製で、特定負荷タイプの蓄電池です。
電気のご使用量が多いため、発電した電気をしっかりためて無駄なく使えるミドルタイプ容量の蓄電池を設置されています。
収支表を見てみよう!
下表の【1】~【6】に着目して解説していきます!
■電力プラン:中国電力 ファミリータイム2
◎設置前後で電力会社からの電力購入量/金額を比較
◎設置後の発電量・自家消費量・売電量&金額の一覧
※比較の都合上、年月の記載位置が前後している箇所があります。
◎「導入してどれだけ効果があったか(=導入効果)」は、【どれだけ電気代が削減できたか(=削減効果)】と【太陽光発電の売電で発生した利益(売電効果)】を足すことで見ることができます。
つまり、K様宅での1年間の効果は下記のように表すことができ、トータルで【151,799円】の導入効果があったといえます。
削減効果(1から2を引く) | 101,202円 |
売電効果(3) | 50,597円 |
導入効果(削減効果+売電効果) | 151,799円 |
※単位は「/年」
詳しく見ていきましょう!
年間の【電気使用料金】と【電力使用量】から見る自家消費効果
まずは年間の電気使用料金を見てみましょう。表の黄色枠2か所、番号1と2についてです。
1:導入前1年間(20年8月~21年7月)の電気代:【253,165円】
2:導入後1年間(21年9月~22年8月)の電気代:【151,963円】
導入前後を比較すると、年間で【101,202円】も金額が下がっていることが分かります。
次に、緑枠の3か所、番号4・5・6の「使用電力量」箇所について見てみましょう。
4: 導入前1年間(20年8月~21年7月)の使用電力量:【10,853 kWh】
5+6:導入後1年間(21年9月~22年8月)の使用電力量:(購入電力量 6,384 kWh)+(自家消費量 4,547 kWh)=【10,931kWh】※
※導入後に使った電気の総量は、「電力会社から買った電力量(6)」と「太陽光で発電した電気を自宅で使用した自家消費量(5)」を足すことで表します。
導入前に対して導入後の使用電力総量は100.7%となっており、使用量が増加しているにも関わらず、電気代は年間で「101,202円」も削減されています!
これが、「太陽光発電の自家消費」による削減効果と言われるものです。
発電した電気を自宅で使用することで、電力会社から購入する電力量が減る分、支払う電気料金を削減できるのです。
「自家消費効果」ってなに?
多くの電力会社のプランでは、”昼間”や電力需要が高まる”日没~夜”の料金単価は高く設定されています。
そこで、システム導入後に【どの時間帯でどのくらいの量の電気を使ったか】を比較してみます。
「デイタイム」(昼間)の電気使用量が、他の時間帯に比べてかなり少なくなっていますね。
太陽光発電と蓄電池を設置すると、日中は太陽光でつくった電気を使い、さらに日没後は蓄電池にためた電気を使うことができるようになります。
そのため、昼間や日没~夜の“単価の高い電気”を買う量が減る=「自家消費効果が高まる」のです。
今回、デイタイムの電力購入量が減ったことが、使う電力量が増えても電気代が安くなった大きな要因と考えられます。
燃料調整費の推移 ※1
下記は、太陽光発電システム設置前後の期間において、「燃料調整費」に関わる部分を表にしたものです。
各月の単価と、K様宅での燃料調整費額を一覧にしています。
中国電力管内において、21年9月までの期間はマイナス調整されていたため、むしろ電気料金から燃調費分が値引きされている状況でした。
しかし、21年10月にプラスに変動して以降は毎月上がり続け、22年8月の時点では1kWh当り7.03円にまで上昇。
K様宅の場合、システム導入前と比較すると、なんと1年間で実質37,075円もの値上げになった計算になります!
その増加分を含めても、結果として設置後の電気代の方が10万円以上安くなったので、十分な効果が出ていると言えます。
●燃料調整費の上昇(※1)について
下記は、中国電力管内において、単価の高騰が続いていた【2021年1月から2023年2月まで】の燃料調整費額をグラフ化したものです。
2023年2月の燃料調整費は15.63円/ 1kWhと、2022年同月比で約6.2倍にまで上昇しました。
※1. 2023年4月の中国電力管内における電気代改定(値上げ)前の内容です。
なお、24年5月使用分(24年6月請求分)までは、期間限定で政府による電気代・ガス代への補助が行われています。
月々の料金から使用量に応じて、電気(低圧):月3.5円/kWh、ガス:月15円/m3(※2)が値引きされていますが、6月使用分以降は補助終了予定のため、再び電気・ガス代が上昇することになります。
※2. 5月使用分(6月請求分)については、右記のように値引き金額が変わります。電気:1.8円/kWh、ガス:7.5円/m3
【2023年4月以降の電気代値上げについて】
電化Styleコースの基本料金と電力量料金は、2023年4月に値上げが実施されました。
また、中国電力のその他の自由料金(ファミリータイム プラン1や2、スマートコース、ナイトホリデーコースなど)・規制料金(従量電灯Aなど)についても、2023年4月と6月に値上げが行われました。
中国電力の値上げについて
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K様に聞きました! 率直なご感想を教えてください
- 太陽光と蓄電池、設置してみてどうですか?
効果は常々感じていて、家族の中でも「節約しよう!」という意識が高まりましたね。
その日の天気によって、発電量や電気使用量などを意識するようになりました。
- 普段はどのような使い方をされていますか?
昼間は外に出ているため、あまり電気を使いません。
その分、休日に家電を動かしたり電気を使う時には、なるべく太陽光の電気で賄いたいので昼間に使用するようにしています。
- 当社で太陽光発電を設置しようと思われた決めてを教えてください!
東洋ソーラーさんは地元の企業なので、アフターフォローをしっかり対応してもらえるという安心感がありましたね。
市からの補助金が下りたことも大きな決めてになりました。
- 担当営業スタッフの印象はいかがでしたか?
こちらが疑問に思うことはきちんと解消してくれて、とても安心でした。
また、他社さんのことを悪く言ったり下げるようなこともないので、信頼感がありますね。
K様、今回は快くご協力いただきまして、誠にありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
最後に
設置する地域やご自宅の条件等により発電量は異なります。
また、お客様のライフスタイルにより必要なシステムや容量もそれぞれ違ってきます。
そのため弊社では、まず詳細な発電シミュレーション資料を作成しています。
具体的な数字を見ながら導入後の生活をしっかりとイメージしていただき、ご判断いただくことが大切だと考えているため、担当スタッフから資料をご説明する時間をいただいております。
ご自宅での効果が気になる……と思われた方は、ぜひ一度弊社へお問い合わせください!
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