太陽光発電や蓄電池を導入する上で欠かせないのが「発電シミュレーション」。
ご自宅に太陽光発電を設置した場合の「発電量」や「電気代の推移」といったものを数字でお見せする資料です。
実際のところ、「何のデータを元にしてどういったことが分かるのか」が気になる方も多いのでは。
そこで今回は、当社で「太陽光発電+蓄電池」でシミュレーションを作成する際の『ポイント』や『こだわり』についてご紹介します!
発電シミュレーション作成 ~図面・設計~
冒頭で発電シミュレーションについてお話しましたが、実は、シミュレーションを行う前にまず必要なことがあります。
それは、「設置システムの図面を描くこと」です。
図面を描くことは、
パネルを屋根のどの位置に何枚載せられるか?
パネルを固定するための最適な架台は?
等々を検討するために必ず必要な工程です。各ご家庭に最良なシステムのご提案をするためには、きちんとした設置図面の作成が欠かせません。
図面作成時に注意すべきこと
●周辺環境を考慮する
まず、図面を描く際には、家の屋根や屋根材だけでなく「周囲の環境、電柱・電線など影になるもの」を考慮して、搭載できる屋根を見極める必要があります。
●積雪
さらに、特に山陰地方で注意が必要なのが「積雪」です!
太陽電池モジュールを設置すると屋根から雪が滑り落ちやすくなるため、屋根の下に雪が落ちても問題ないかをよく確認する必要があります。
隣地に雪が落ちる場合や、屋根の下にバックヤード、カーポート、ウッドデッキなど破損する可能性のあるものが存在する場合は、雪止めを設置します。
▼雪止めを設置した屋根
●パネル設置面の検討
また、設置候補の屋根面が南面ではなく東西面の場合、時間帯別電力メニューを考慮し、より自家消費効果のある面への設置を優先します。
●「美しさ」にこだわった設計
また設計段階では、メーカーの設置基準に従いつつ、美観を損ねることのないよう「美しさ」にもこだわって設計を行っております。
美しさにこだわる理由は、お客様に「太陽光発電を付けると見た目が悪くなる」というマイナスイメージを持たれてしまうのを防ぎたい!と強く思っているからです。
せっかく良い商品であるのに、商品力とは別の観点でネガティブなイメージがついてしまうと、商品の良いところが伝わりづらくなってしまうと思うのです。
架台の選定も大切です
また、架台の選定にも細心の注意を払います。
大抵の屋根であればメーカー指定の架台が使用できますが、特殊な屋根(たとえば金属葺など)の場合、様々な架台メーカーから最も良いものを選定します。
▼スレート葺き屋根(左)と金属屋根(右)の架台設置例
雨漏りや屋根へのダメージ、耐蝕性などを考慮に入れ、慎重に選定を行っていきます。
シミュレーション時には、まずこうした設置システムの図面を作成します。
次の【試算編】では、実際に東洋ソーラーが作成している発電シミュレーションをご紹介していきます!