国内の電力需要は年々増加中…
新型コロナ感染拡大の影響で、巣ごもりや自宅でのリモートワークが増加し、「自宅の電気の使用量が増えた」と感じておられる方も多いのではないでしょうか。
今冬の電力不足は記憶に新しく、また来冬も電気が足らなくなることが予想されています。
さらにこれから電気自動車が普及すると、ますます電気の使用量が増えるため、国内でのさらなる電力不足が懸念されています。
そのため、今後は突然の停電を防ぐために、電力会社からの節電の注意喚起や計画停電などが増えると考えられます。
今回は、今後ますます厳しくなるであろう、日本の電力供給事情を救ってくれるかもしれない「VPP」について、できる限り簡単にまとめてみました。
VPPってなんのこと?
VPPは、電力系統(発電・変電・送電・配電からなる一連の電力システム)に流れる余った電気を、各家庭や企業に設置されたDER※に預けるシステムです。
※DERとは「分散型エネルギー源」、つまり太陽光パネルや蓄電池、電気自動車等を指します。
預けられた電気は、電力系統の電気供給が足りなくなった際に放電をしますが、それによって生み出される「調整力」を売り買いすることをVPP(ヴァーチャルパワープラント=仮想発電所)と言います。
ネットワークでつながった各設備を「ひとつの大きな発電所」とみなすシステムなので、「仮想発電所」と言われているんですね。
VPPは、CO2排出量の多い石炭火力を減らすこと(カーボンニュートラル)や、再生可能エネルギーを増やすことを可能にします。
・・・と、できる限り簡単にまとめてみましたが、難しいですね。
こちらの経済産業省の動画では、VPPの内容が分かりやすくまとめられています。
電気が入った大きなプールを想像してみてください。
普段の電力供給においては、そのプールに、火力発電やメガソーラー、風力発電所などで作った電気をどんと流し込み、プールから電気を取り出して各家庭や会社などで使っているわけです。
一方VPPのネットワーク下においては、各家庭・会社ではプールの電気を使うだけでなく、自宅の太陽光で作った電気の余りをプールに流し込むようになります。
そして、プールが一杯になり溢れそうになったら、他の家庭や施設の「容量が空いている蓄電池」に電気を送ることで、プールから溢れないように制御者(アグリゲーター)が管理します。
その働きを「調整力」といい、その調整力を売り買いすることがVPPのシステムなのです。
▼VPPとは、調整力の売り買いで電気の供需給を行うシステムのこと。
※リンククリックでPDFが開きます。
DER補助金について
現在、VPPは実証実験中ですが、昨年までは実証実験に参加するという条件で、蓄電池設置に対する補助金が交付されていました。
今年度は、更なるDERの普及拡大の為に、昨年度よりも増額した補助金が交付される予定です。
補助金を検討するにあたり、注意しなければならないのは公募期間です。
今年度の公募期間は「令和3年6月上旬~12月24日まで」とありますが、設備設置工事を令和3年12月24日までに完了しなければならないため、逆算すると9月末あたりまでには申請をする必要があります。
補助金は予算が限られているため、ぜひお早めのご確認をおすすめいたします。
2021年8月時点で、既に予算枠が埋まってきているため、補助金を検討されている場合は、ぜひお早めにご相談ください!
※お問い合わせいただくタイミングによっては、既に補助金受付が終了している場合がございますので、ご了承ください。
DER補助金については、2021年8月18日に予算額を超過したため、交付申請の受付が終了となりました。
詳しくはこちら⇒ 「令和3年度 分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業」について
弊社ではお客様おひとりお一人のライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案しております!
今年度のDER補助金は交付申請が終了しましたが、補助金の活用以外にもお得な導入方法のご提案が可能です。
ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ!
こちらもおすすめ!
太陽光発電&蓄電池をかしこく導入!おすすめの購入方法3選をご紹介!